結成20周年という大きな節目を迎えた2025年、Mayday Paradeがとんでもない爆弾を落としてくれた。彼らが仕掛けたのは『SWEET, SAD, SUGAR』という壮大な3部作プロジェクト。その記念すべき第1幕となるのが本作『Sweet』だ。初期の傑作EP『Tales Told by Dead Friends』以来、約19年ぶりに完全インディペンデント(自主レーベル Many Hats Endeavors)に立ち返って制作されたという背景だけで、往年のエモ・ポップ・キッズなら胸が熱くならないわけがない。
サウンドの充実度がとにかくやばい。メジャーの制約から解き放たれた彼らが鳴らすのは、ファンが一番求めていた「あの頃のMayday Parade」そのものだ。きらめくピアノのアルペジオ、哀愁を帯びながらもどこまでも突き抜けるキャッチーな美メロ、そしてツインギターの重厚なバースト。ベテランの貫禄を見せつけつつ、初期衝動のような瑞々しさが全編に漲っている。
今の海外フェスの熱気やフロアをそのまま凝縮したような現場感も最高だ。盟友Knuckle Puckをフィーチャーしたアッパーな高速ポップパンクから、ストリングスを贅沢に配した極上のエモ・バラードまで、わずか23分強の間に極上のエモーションがこれでもかと詰め込まれている。シンガロング必至のフレーズが随所に散りばめられており、ライブハウスのフロアで拳を突き上げながら大合唱するオーディエンスの姿が鮮明に浮かぶ。20年間一人もメンバーが欠けることなく走り続けてきた彼らだからこそ到達できた、究極の原点回帰にして最高傑作だと思う。

収録曲
1 By the Way
2 4,000 Days Plus the Ones I Don’t Remember
3 Who’s Laughing Now
4 This Personified
5 Who We Are
6 Natural
7 Towards You
8 Pretty Good to Feel Something
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