90’sメロディック・パンクの破壊衝動をレゲエ・ロックで極上トリート!PepperとLAW Recordsが仕掛けるアイリーな大作戦を見逃すな

90年代パンクの黄金律を常夏のレゲエ・ダブで再定義する、すべてのメロディック・パンク&レゲエ・ロックフリークに捧ぐ極上コンピレーション。

今日の一枚
Pepper / Operation Irie

これ、控えめに言ってもやばいくらい最高な企画だと思う。ハワイ出身・サンディエゴ拠点の3ピース、Pepperが自分たちのレーベルであるLAW Recordsを引っ提げて、とんでもないコンピレーションをドロップしてくれた。それがこの『Operation Irie』。何が最高かって、彼らの音楽のルーツである90年代〜2000年代のメロディック・パンクやオルタナティヴ・ロックの名曲たちを、US西海岸〜アイランド・レゲエ・ロックシーンの仲間たちと一緒に丸ごとレゲエ・ダブ・スタイルでカバーしちゃってる点だ。パンクの激しさとレゲエの極上なユルさがこれ以上ない打率で融合している。

アルバムの幕開けと締めくくりをPepper自身が担当しているんだけど、これがまたニヤリとさせられる。1曲目のBad Religionのカバー「Generator」で一気に乾いた西海岸の風を吹かせたかと思えば、ラストはNOFXの伝説的アンセム「Linoleum」を極太のベースラインがうねるダブ・パンクへと完璧に仕立て上げている。オリジナルの突っ走るビートも最高だけど、このBPMをグッと落として裏打ちで聴かせるアプローチは、耳の肥えたロックリスナーも一発でノックアウトされるはず。

現場感という意味でも、これは完全に夏フェスの特効薬だ。PassafireがカバーするThe Offspringの「Come Out and Play」や、Ballyhoo!によるLess Than Jakeの「Johnny Quest Thinks We’re Sellouts」なんて、炎天下のフロアでビールを片手にステップを踏みたくなる絵しか浮かばない。

パンクキッズだったあの頃の初期衝動を胸に抱いたまま、大人になった今の心地よいライフスタイルにフィットする。そんなマジックが全編に染み渡っている。ただの懐古主義なカバー集じゃなくて、レゲエ・ロックの歴史とパンクへのリスペクトがガッツリ交差した、2020年代後半を代表する大名盤だと断言したい。

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