新世代ポップパンクの旗手としてシーンを爆進してきたMagnolia Parkだけど、この4作目となる『Vamp』はマジでやばいくらいに化けたと思う。これまでのキャッチーで弾けるようなポップパンク路線から一転して、ぐっとヘヴィでダークな世界観へと完全に舵を切っている。今回のアルバムは「オーロラ X1」という半人間/半サイボーグの主人公が敵に立ち向かうという、SFダークファンタジーのオリジナルストーリーをベースにした壮大なコンセプト作。このコンセプチュアルな挑戦が、彼らのサウンドを一段上のステージへ押し上げている。
とにかく音が重い。ニューメタルやポストハードコアの要素を獰猛に飲み込んでいて、地を這うような重低音リフがこれでもかと襲いかかってくる。だけど、ただのヘヴィネスで終わらないのが彼らの天才的なところ。Joshua Robertsの卓越したボーカルワークが生み出す親しみやすいメロディラインや、R&Bの血が通ったエモーショナルなアプローチは健在だから、どれだけダークに振れてもめちゃくちゃ聴きやすい。ポップパンク特有の「エモさ」がヘヴィなサウンドと完璧に融合している。
この現場感あふれるアグレッシブな重低音は、完全にフェスのフロアをモッシュピットに変えるために作られている。2024年のラウドなシングル「Shallow」でビルボードのハードロックチャート上位に喰い込んだ勢いそのままに、本作の楽曲たちはライブハウスや爆音のクラブイベントでこそ最も輝くはず。多様なルーツを持つ彼らだからこそ鳴らせる、オルタナティブ・ロックの最先端にして決定盤だと思う。

今日の一枚
Magnolia Park / Vamp
収録曲
1 Pain
2 Shadow Talk
3 Cult
4 The Screams
5 Worship Feat. Plvtinum and Vana
6 Shallow
7 Omen
8 Wasted
9 Crave Feat. Pinknoise
10 Reasons
11 Ophelia
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