美しく壮大なエモーションの極致!Snow Patrolが傷だらけの過去と向き合い鳴らす、6年ぶりの奇跡『The Forest Is The Path』

2000年代のUKロックシーンに燦然と輝く名バラード『Chasing Cars』を生み出し、世界中をその切なくも壮大なメロディで包み込んできたSnow Patrol。彼らが前作『Wildness』から実に6年という歳月をかけ、様々な葛藤を乗り越えてドロップしたのが通算8作目となるスタジオアルバム『The Forest Is The Path』だ。長年バンドの屋台骨を支えていたベースのPaul WilsonとドラムのJonny Quinnの脱退という途方もない悲しみを経て、3人体制となった彼ら。けれど、ここに鳴り響く音は、かつてないほどピュアで、息をのむほど美しい。

アルバムの核心にあるのは、フロントマンのGary Lightbodyが紡ぎ出す「愛の記憶」と「時間の経過」に対する冷徹なまでの自己省察だ。若い頃の瑞々しい恋愛感情ではなく、時間が経って遠い記憶になったからこそ見える愛の真実。それを、彼ら特有のストレートで胸に突き刺さるエモーショナルなインディー・ロックへと昇華させている。シンセサイザーの静謐なレイヤー、ドラマチックに爪弾かれるギター、そして何よりGaryの包み込むような温かいボーカルが一体となり、聴いているだけで心の奥底を優しく揺さぶられる感覚になる。

この圧倒的なスケール感とスタジアム仕様のダイナミズムは、ライブの現場でこそ最大の爆発力を発揮する。UKやヨーロッパの大型フェス、アリーナツアーでは、イントロの静けさから徐々に楽器が重なり、サビで大歓声とともにフロア全体がシンガロングに包まれる光景がすでに約束されている。往年のファンなら泣かずにいられないエモーショナルな瞬間がこれでもかと詰め込まれていて、これまでの彼らのレガシーを受け継ぎながらも、新たな時代の幕開けを告げる完璧な1枚だと思う。

今日の一枚
Snow Patrol / The Forest Is The Path

収録曲
1 All
2 The Beginning
3 Everything’s Here and Nothing’s Lost
4 Your Heart Home
5 This Is the Sound of Your Voice
6 Hold Me in the Fire
7 Years That Fall
8 Never Really Tire
9 These Lies
10 What If Nothing Breaks?
11 Talking About Hope
12 The Forest Is the Path

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