原点復帰とツインボーカル革命! Three Days Grace『Alienation』が魅せるオルタナティブ・ロック最高峰の覚醒

カナダが誇るポスト・グランジの雄、Three Days Graceの通算8作目となる『Alienation』がやばいくらい熱い。今作最大のトピックは、何と言っても創設メンバーでありカリスマ的ヴォーカリストのAdam Gontierの電撃復帰だ。しかし脱退ではなく、2013年からフロントを務めてきたMatt Walstもそのまま残留し、まさかの「ツイン・リードボーカル体制(クインテット)」へと進化を遂げた。この結断だけでも胸が熱くなるけれど、サウンドの完成度がその期待を遥かに上回っていると思う。

アルバムの核心にあるのは、重厚なヘヴィリフと叙情的なメロディ、そして二人のボーカルが織りなす圧倒的なボーカル・ダイナミズムだ。Adamのざらついた情感あふれるシャウトと、Mattの鋭くエッジの効いたシャウトが緻密に交錯し、孤立(Alienation)や内面の葛藤といったテーマを驚くほどのスケール感で昇華させている。単なる過去のノスタルジーではなく、バンド史上最も分厚い重低音と最新のプロダクションが融合した、完全に新しいThree Days Graceの音だ。

ライブでのフロア映えも間違いなく過去最高レベルになるはず。開幕を飾る「Dominate」のアリーナ級シンガロングや、怒涛の疾走感で叩きつける「Mayday」のモッシュピット感は想像しただけで鳥肌が立つ。フェスのメインステージで数万人が拳を突き上げる光景が目に見えるようだ。「Never Ordinary」ではヴァイオリニストのLindsey Stirlingをフィーチャーするなど、サウンドの振り幅の広さも見事の一言。2000年代ヘヴィロックの精神を継承しつつ、現代ロックの最高峰へと躍り出たマスターピースだと断言したい。

今日の一枚
Three Days Grace / Alienation

収録曲
1 Dominate
2 Apologies
3 Mayday
4 Kill Me Fast
5 In Waves
6 Alienation
7 Never Ordinary
8 Deathwish
9 Don’t Wanna Go Home Tonight
10 In Cold Blood
11 The Power
12 Another Relapse

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