これぞ僕たちが待ち望んでいた、どこまでもピュアで、やばいくらいにエモーショナルなインディ・ロックの帰還だと思う。デビュー作から2作連続で全英チャート1位を叩き出し、一躍UKギター・ロック・シーンの若き救世主となったWigan出身の4人組、The Lathums。

今日の一枚
The Lathums / Matter Does Not Define
彼らが放つ3枚目のスタジオ・アルバム『Matter Does Not Define』は、これまでの瑞々しいギター・ポップのフォーマットを継承しながらも、バンドとしての覚悟と凄みが一段と増した大傑作に仕上がっている。
フロントマンであるAlex Mooreが紡ぐメロディは、相変わらず胸が締め付けられるほどに美しい。今作の核にあるのは、富や名声といった「目に見える物質(Matter)」は人間の本質を定義しないという、力強いメッセージだ。Scott Concepcionの職人技とも言えるギター・リフと、強固なリズム隊が一体となったサウンドは、繊細な美しさとスタジアム級のダイナミズムを完璧に両立させている。ただの懐古主義的なギター・ポップで終わらないのは、彼らが今を生きる若者のリアルな葛藤や切なさを、そのままの熱量で音に昇華できているからだろう。
このアルバムの楽曲たちが、今後のフェスやライブハウスのフロアを尋常じゃない熱気で包み込むのは容易に想像がつく。特にアンセム調のキラーチューンが鳴り響いた瞬間、クラウドが一丸となってシンガロングする光景が目に浮かぶようだ。耳の肥えたベテランのインディ・ファンから、最前線で暴れたい若いロック・キッズまで、全世代の心を容赦なく射抜くエネルギーがここには確実に詰まっている。
収録曲
1.Leave No Stone Unturned
2.Reflections Of Lessons Left
3.Stellar Cast
4.Heartbreaker
5.Dynamite
6.Unrequited Love
7.No Direction
8.Until Our Bitter End
9.Knocking At Your Door
10.The Jester
11.Surrounded By Beauty
12.Long Shadows
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