長年シーンをサヴァイヴしてきたベテランが、ふと原点に立ち返ったときに鳴らす音ほど痛快なものはない。Weezerが通算20枚目、セルフタイトルとしては7作目となる『Weezer (Gold Album)』を落としてきた。近年のポップ路線から一転、生々しいテープ録音とファズの効いたギターサウンドへ舵を切った今作は、文字通り彼らのキャリアにおける「黄金のピース」を完璧な形で回収してみせた。
制作はロサンゼルスのリヴィングでメンバーが顔を突き合わせるセッションからスタートしたという。クリックトラックを使わずに叩き出された生々しいドラムの息吹、そしてデビュー初期を彷彿とさせる荒々しいギターの壁は、聴き手の胸をあの90年代の興奮へと一気に引き戻す。ベテラン特有の余裕と、初期衝動のヒリヒリした緊張感が同居しているのが何よりやばい。
フェスやライブハウスのフロアでこれを合図に大合唱が起きる光景が、今から目に浮かぶようだ。過去の偉大な功績にあぐらをかくことなく、自らギターをかき鳴らすガレージの初期衝動をアップデートしてみせた彼らの姿に、全ロックファンが熱狂せざるを得ない。

今日の一枚
Weezer / Weezer (Gold Album)
収録曲
01. Say Yes
02. Shine Again
03. Don’t Make It Weird
04. We Might As Well Be Strangers ft. Wednesday
05. C.E.O.
06. Hoops
07. Nowhere
08. The Shhe Clouds
10. The LA Sound
ow Must Go On
09. Up In T
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