傷だらけの拳で掴み取った極上アンセム!Tom Grennanが放つ人生最高潮のダンス・ポップ絵巻『Everywhere I Went, Led Me to Where I Didn’t Want to Be』

ベッドフォードが生んだハスキーボイスの巨頭、Tom Grennan。前作『What Ifs & Maybes』でUKチャート1位を獲得してスタジアム級のシンガーへと登り詰めた彼が、さらにギアを一段踏み込んだ4作目。ボクシングリングを俯瞰した強烈なジャケットの通り、本作は人生の挫折や迷走、弱さを全部さらけ出しつつ、それを極上のビートで吹き飛ばす生命力に満ち溢れている。

サウンドの切れ味が前作までとまるで違う。George MichaelやPrinceといったレジェンドへのリスペクトを公言している通り、80sファンクやハウスのエッセンスを貪欲に取り入れ、UKソウル特有の泥臭さと華やかなダンス・グルーヴがやばいレベルで融合している。痛快なドラムスネアとホーン、そして何より彼のガラガラ声が生み出すフックは、一聴しただけで耳から離れない。

この音は間違いなくグラストンベリーやスタジアムの巨大なメインステージで、何万もの観客が一斉に飛び跳ねながらシンガロングするために作られている。男たちの脆さを語り合った実体験から生まれたという「Boys Don’t Cry」のような人間味あふれるナンバーを、ここまでポジティブなポップ・アンセムへと昇華できるシンガーは今のUKシーンでも稀有だと思う。

今日の一枚
Tom Grennan / Everywhere I Went, Led Me to Where I Didn’t Want to Be

収録曲
1 Full Attention
2 Cool with That
3 Shadowboxing
4 Boys Don’t Cry
5 Somewhere Only We Go
6 Shadows on the Ceiling
7 Celebrate
8 Higher
9 Certified
10 Diamond
11 Dirty Dishes
12 Cinnamon
13 Drama Queen
14 I Won’t Miss a Thing
15 Lonely Dancer

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