無駄な飾りを削ぎ落としたインディロックの美学。Sweeping Promisesが鳴らす、圧倒的な緊迫感と衝動

Lira MondalとCaufield Schnugによるポストパンク・デュオ、Sweeping Promises。名門Sub Popへ移籍して放つ3rdアルバム『You Say I Romanticize』は、彼らがこれまでのDIYなローファイ・アプローチを維持しながらも、より筋肉質で立体的なサウンドへとアップデートを果たした傑作だ。カンザスの自宅スタジオでレコーディングされ、マイクの自然なアンビエンスや生々しいフロアの鳴りをパッケージした本作は、今のインディシーンで鳴るべき最もスリリングなギターサウンドの一つだと思う。

特筆すべきは、Liraの切り裂くようなヴォーカルと、無機質でありながら強烈なドライヴ感を生むベースラインの絡み合いだ。無駄な装飾を一切削ぎ落とし、一つの部屋でメンバーが向かい合って演奏しているかのような緊迫感がダイレクトに伝わってくる。パンクの衝動とニューウェーブの研ぎ澄まされた鋭さが同居しており、狭いライブハウスのフロアでモッシュが起きる光景が目に浮かぶような、圧倒的なライブ感をたたえている。

タイトルの『You Say I Romanticize』が持つ冷徹な響きそのままに、全編を貫くのは甘さを排した鋭利なメロディの連続だ。聴き始めたら最後、34分というランニングタイムが一気に駆け抜けていく。

今日の一枚
Sweeping Promises / You Say I Romanticize

収録曲
01. Shooting Shadows
02. My Friend’s An Entomologist
03. Last Man
04. Rapture, Or…
05. Abduction On Camera
06. My Anchoress
07. Cocoon
08. Accent
09. Does He Want To Be The Weatherman?
10. Write Lightly

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