新世代ポップ・ボーイ・バンドDecember 10が叩きつけた鮮烈すぎるデビュー作『On Your Side』の輝き

シーンに突如として現れた新世代の才子たちは、近年のポップ・シーンの常識を軽々とアップデートしてみせた。オーディション番組から飛び出したUK出身の7人組、December 10が世に放ったデビューEP『On Your Side』は、単なるアイドルの枠を完全に超越した生々しいバンド・アンサンブルと、圧倒的なソングライティングの強度が詰まりまくった傑作だ。

全員が楽器を演奏し、各自が強烈な個性を持ち寄る彼らのサウンドは、初期衝動剥き出しの瑞々しさと、現代的な洗練されたポップセンスが絶妙なバランスで同居している。作り込まれたデジタルなビート全盛の時代にあって、彼らが鳴らすギターや生々しいグルーヴは、リスナーの胸をリアルタイムの音楽フェスの熱気へと直結させる。等身大のフラストレーションと希望が入り混じったメロディが、これでもかとフロアを揺らす。

デビュー早々、世界中のチャートを賑わせたのも完全に納得のクオリティだ。過去の偉大なボーイ・バンドたちが描いた夢の続きを、自分たちの楽器とリアルな言葉で更新していく――その歴史的瞬間に立ち会える興奮が、この数分間のなかに凝縮されている。

今日の一枚
December 10 / On Your Side

収録曲
1 Run My Way
2 Angel
3 Infinity (123)
4 On Your Side
5 Us Against The World
6 What Are We Now
7 End Of begining
8 Run My Way (Stripped)
9 Angel (Stripped)

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