【異次元の快楽】微分音と狂乱のポリリズムが極限突破!奇才デュオAngine De Poitrineの真の覚醒作『Vol. II』

白黒水玉の異形マスクを被り、怪しいオーラを放つカナダ・ケベック発の覆面2人組、Angine De Poitrine。2024年の1st『Vol.1』でマスロック界隈の度肝を抜いた彼らが、2026年4月に解き放った2ndフルアルバム『Vol. II』こそ、まさに「Fabienk」を筆頭にしたキラーチューンが揃い踏みの正真正銘の大傑作だ。

彼らが掲げる「ダダ・ピタゴ・キュビスト・マントラ・ロック」という怪しすぎる看板通り、特注の複弦・微分音ギターが紡ぎ出すアラブ〜東欧ライクなエキゾチック音階と、肉体の限界を挑発する怒涛のポリリズム・ドラムが交錯する。前作以上に展開の切れ味とアンサンブルの殺傷力が増していて、一見すると頭脳派の難解な変態アンサンブルに聴こえるのに、底流には初期衝動全開のパンクなヴァイブスが渦巻いている。頭で理解する前に体が勝手に揺さぶられてしまう中毒性が本当にやばいと思う。

現場での爆発力も凄まじく、先行曲「Fabienk」がドロップされた瞬間にフロアがモッシュとトランスの渦に巻き込まれる光景は圧巻。KEXPや各国のフェスで世界中のクラウドを狂喜乱舞させてきた彼らだが、本作によってその特異なサウンドが単なるギミックではなく、現代ロックの最先端を切り裂く圧倒的フィジカルであることを完全に証明してみせた。

今日の一枚
Angine De Poitrine / Vol. II

収録曲

  1. Fabienk
  2. Mata Zyklek
  3. Sarniezz
  4. Utzp
  5. Yor Zarad
  6. Angor

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